『歎異抄』に帰る

-新迷林遊林航海記

においでわかる

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洗濯物をコインランドリーで乾かそうと思い、300円握りしめ洗濯物かご二つ持ち、扉を開けたら、テーブルの上に靴下があった。

「あら、パパのだわ、昨日忘れたんだね。」

と、私が言うと、遊林が靴下を手にとってにおいをかいだ。

「パパのにおいがする、大好き。でもなんだかこげくさいな。」

鼻がいい私でもわからないのに、娘にはわかる。

遺伝私学的に娘は父親のにおいをかぎ分けることができると、聞いたことがある。思春期には嫌悪感を感じるようになるのだという。