『歎異抄』に帰る

-新迷林遊林航海記

喉仏のお骨

今日は満中陰を勤めた。お墓に納骨もしてきた。本山の須弥壇収骨をご希望ということで、ご両親お二人分の24万預かった。

この辺の葬儀では、何も言わないと大小2つの骨壷が用意される。小の骨壷には喉仏の骨を入れる。大の骨壷に残りのお骨を箸で拾って入れれるだけ入れる。満中陰に、大きい骨壷に法名、名号、俗名などを書いてお墓に納める。法名などはマッキーで書いている。

この小さい方の骨壷を分骨する時に持っていく。本山須弥壇収骨する方、大谷祖廟に持っていかれる方、金沢別院の納骨堂に納める方もいる。お寺によっては、お寺に納骨堂があるというのも聞いたことがあるが、うちにはない。分骨しない人は、小さい方の骨壷はいらない。

今日初めて聞いた風習

・喉仏は大事だから、自分の家の墓にいれて、分骨のためのお骨は入れ替えて持っていく。

・骨壷はお墓に二年ほど入れておいて、その後木の箱に移し、墓の中で自然に風化させる。。

車で10分と走らない距離なのに、違うもんだ。郷に入ってはなんとやら、風習には対応します。

私自身は喉仏が特別大事だとは思っていないけど、ネーミング的に「仏」で、大事な雰囲気は確かにある。実は形も仏っぽい。

仏様のような人だったじいちゃんの喉仏のお骨↓、小さい骨壷は用意しなかったのだけど、「明日須弥壇収骨に行こう」と思って骨壷を開けたら、喉仏のお骨と目があった。思わず、じいちゃんは喉仏を持っていってほしかったのだろうと思ってしまった。ただし、ちゃんといろいろ考えて骨壷に収めたので、アドバイスしてくれた斎場の方に感謝すべきだろう。

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いい声の人だった。優しい人だった。