『歎異抄』に帰る

-新迷林遊林航海記

水中に雨をほしがるかわずかな

あんたのことは、まだばあさんが生きていた時に会いに来たことを覚えてる。と西山さんは言った。私も忘れることはない。おばあちゃんは、「どうしたら信心いただけますか」と聞いた私に、

水中に雨をほしがるかわずかな

とおっしゃった。手作りのピンクのティシュケースをいただいた。

おばあちゃんが好んで言われていた言葉で、口伝えに聞いてきた言葉なんだそうだ。18願のうた、19願のうた、20願のうたがあって、「水中に雨をほしがる蛙」は19願だと、ご門徒がたがおっしゃった。

残念ながら、18願のうたも20願のうたも言うておった気がするが、忘れてしもうた。とおっしゃった。ほんと、残念なんだけど。だけど、ほー19願なんだ。自力の行信。なるほど。

他のも蛙なのかなぁ。

そういえば、うちのじいちゃんが西方(極楽浄土)から鳥がとんできて私の胸で何とかと鳴く、っていってたな。「法をきけよ」だったか?母さん覚えてないかな。

聞法会にて 2013.3.28.