『歎異抄』に帰る

-新迷林遊林航海記

憲法記念日に

お散歩で考えていたこと、

憲法は国民の権利・自由を守るために、国がやってはいけないこと(またはやるべきこと)について国民が定めた決まり(最高法規)です。

たとえば、国民の表現の自由を守るため、憲法21条は「…表現の自由は、これを保障する」と定めて、国に対し、国民の表現活動を侵してはならないと縛りをかけているのです(これが「基本的人権の保障」です。)。

このように、国民が制定した憲法によって国家権力を制限し、人権保障をはかることを「立憲主義」といい、憲法について最も基本的で大切な考え方です。

そして、国民の権利・自由を守るため国に縛りをかけるという役割をもっている憲法が、簡単に変えられてその縛りが緩められてしまうようでは困りますから、通常、立憲主義の国では、憲法を変えるには、普通の法律を変えるより厳しい手続が必要とされています。

 憲法は、国民のために、国民の権利・自由を国家権力から守るためにあるのです。

日本弁護士連合会HP より

日本弁護士連合会│Japan Federation of Bar Associations:憲法って、何だろう?

5月3日は憲法記念日だということをこれまであんまり意識したことが無かった。意識せねばならなくなったということは不穏なこと。

金沢大学の石川先生から憲法について少し学んでいる。だから今日は絶対に書かなくてはならないのだけど、お散歩や道草に逃げてばかり。朝から「中日新聞」を読んで三輪明弘さんのメッセージや中日春秋に泣きそうになった。戦争で苦労した方々の叫びを大事にしなければならない。憲法改正案、第九条改定は反対だと声をあげねばならない。薄っぺらいのが情けなくて書けなかったのだけど、もういい。

先日石川先生の講義の後、70代くらいの男性が質問した。そして、戦争を知らない世代の人たちが改正案を作るのがおかしいと思っている。幼い時に戦争を経験して、食べ物が食べれなくて本当に辛かった、戦争はいけない。というような話をされた。改正案を作っている人たちの親たちは戦争で苦労していない、貴方様のような親御さんであれば、憲法改正案も変わってくるだろうに、という内容の話をされた。

昨年命終された米倉斉加年の絵本『おとなになれなかった弟たちに…』(おとなになれなかったおとうとたちに)を彷彿とした。中学一年生の教科書に使われているようなので遊林と話し合ってみたいと思う。

 NHKの「おはよう日本」で、国民投票が18歳からになり、学校で憲法をどう教えるかということについて、石川先生は、「子どもたちが将来の主権者として自分の頭で考えて自分と自分の生活しているこの日本という国のあり方をきめることになるんだ、それが憲法なんだ、ということのかかわりの中で学習を進めて行ってもらいたいと思います。」と話した。

おとなになれなかった弟たちに…

おとなになれなかった弟たちに…

 

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