『歎異抄』に帰る

-新迷林遊林航海記

蚯蚓出(みみずいずる)5/10-5/14あたり

カエルなど他の生きものは啓蟄の頃に出てくるが、ミミズはのんびりしていて、今頃から出てくるといわれる。ミミズはどこへ行くのかな、そもそもいままでいなかったかなあ?

畑では、「ミミズ・カエルなんて掘ったらいつでもいる。たまにネズミがチュウ!」なんだそうだ。ネズミが驚いて土から飛びあがって逃げるのはジャガイモの収穫の時期だといっていたから、もう少し。

蚯蚓と書いて、「きゅういん」と読むのだと思うけど、どちらもミミズという意味を持つ字。『教行信証』行巻や真巻に「蜎飛蠕動(けんぴねんどう)の類(たぐい)」という言葉がある。蜎飛は飛ぶ虫たち、蠕動はうごめく生きもの、ミミズなど、だと教わった気がする。仏教の「すべてのものがすくわれるように」という願いは、土を這うちいさなちいさないのちにもむけられていると教えていただいてとてもうれしかった。

そうか、この時期なのか、今なんだ、急がねばならない。さよなら、黒いウールの着物、本当にお世話になった。寒い日は正絹の襦袢を着てこの黒いウールの着物を着て、白衣を着た。そして黒い衣をつける。重いけど寒くなかった、ほんと、たすかった。

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ウサギや犬の毛がついているのでころころしてとり、しまう、ウールは防虫剤必須。

着物:ウール/500円

このところ逼迫した思いで衣替えをしています。部屋の掃除といってもいい、とにかく丁寧にやっています。衣類の置きっぱなしは彼らの棲みかを作るようなもの、夜中に部屋で遭遇して逃げられたら眠れない。ついにこの時期が来たか。

蚯蚓出(みみずいずる)時、百足出。

母の日は、着物を着て、家族でディナーへ行きました。おいしくて、とても楽しい夜でした。

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着物:更紗柄/象牙色/ポリエステル

帯:名古屋帯/正絹/紺地/300円

帯締:群青色/3500円(ちりめん厚地群青色帯揚とセット)

帯揚:紺色/ほていや