『歎異抄』に帰る

-新迷林遊林航海記

雉始雊(きじはじめてなく)1/15-1/19あたり 

晩冬 小寒 末候 1/15-1/19あたり 第69侯

雉始雊(きじはじめてなく)

雄の雉が鳴き始める

 

今日は久しぶりのお散歩

その前に20分、久しぶりのお昼寝

 

午前中、逝去した友人の飼っていた魚にエサをやりに行った。うちと違って広いお寺にたくさんたくさん正直卒倒しそうなくらい魚がいる。でかい水槽にはアロワナ、肉食魚のピラニア。ジグリット、エンゼルフィッシュ、大量のコリドラス。それからプラティ、ネオンテトラ、ちっちゃならんちゅう・・・。大量大量の珍しいメダカ、川魚、エビ類・・・、

書き尽くせません

 

世話する人もいなくて一匹一匹死んでいく生き物たち、お葬式の時に邪魔になる大量の水槽、とはいえ、お通夜や葬式の時にウロウロすることはできない。

この大量の「生き物係」を坊守(奥さん)さんに任命されたが、エサが分からない。けれどもなんとかエサの検討をつけてすべての魚に与え、帰ろうとした時、音がした。雪で強い風が吹いたから気のせいだと私は言ったけど、一緒にいた(ついてきてくれた)お兄ちゃんが「あれはインコの声だ、絶対この部屋から聞こえた」と、入口にヘラクレスオオカブトのつがいの死骸があった部屋の、奥のでかいアロアナの水槽の下にあった、何回も見たけどなにもいなかったはずの鳥かごにこの子がいた。

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【ルリコシボタンインココザクラインコ

発見時の様子

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(怖くて?鳥かごの上の方にひっついていた?)

消防隊の人が生きている人を見つけた時こんな思いがするのだと思う。いろんないのちのご縁を痛感した。からっぱになっていたエサ入れにエサをあげた、鳥はむさぼった。

 

坊守さんが連れて帰ってほしいと言ってくださったから、葬儀の間だけかもしれないけど、うちで世話をすることにした。鳥かごピカピカ♪

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ヨロイトカゲも。

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トカゲは一匹死んでいた。いつ死んだのかはわからない。間に合わなくてとても悲しい。

 

「雉始雊 (きじはじめてなく)」

忙しくてキジの声は聞いていないけれど、

連れてきたインコが元気に鳴いてむくわれる。

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(足きれいにしてます)【ルリコシボタンインコ】の名のとおり、腰のラインが青くて飛ぶときれい。しばらく部屋で飛んだのが楽しかったのか、鳥かごに戻したらいじけて、そのうちギャーギャー文句を言って、(鳥かごの上にひっついて)眠ったようでした

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おやすみ

インコってすごく表情豊かなんですね

 

【濃茶の色無地】

こんなに葬式が続くと趣味の着物が役立ちます

毎日朝から晩まで着物でも苦にならない。

ちょっと工夫して、お参り→一枚脱いでお買い物 とかも上手くやれる

午前中お弔いがある時はこんな色無地でどうでしょう。帯は黒い塩瀬にしました。

濃い茶の色無地、とてもいい色です。実は帯とセットで新春価格3000円でした(3万ではありません)。ふふふ

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黒い塩瀬の帯

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お参りの時は衣を脱がないので帯は見えないのですが。

あ、そういえば、喪服の縫い上げを頼まれて、やりました。

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じょーずー(と、自分で褒める)。これも、趣味の着物でクリア。

私は思いつく限りの自分の出来ることを一生懸命やる。それだけ。いつだったか、「あなた、損ばかりしますよ!(怒)」と、言ってくれた方がいた。たしかに、損かもしれないね。それは、親譲りと言うか、じいちゃんばあちゃん譲りかもしれない。

ようやくひと段落

明日は彼の行きつけの熱帯魚ショップ「ぴーぽ」で話を聞きに行く。電話したら担当の方が親切でうれしかった。電話口で急な死を一緒に泣いた。

 

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