Week 3 : Red(「赤」をイメージするアートな写真)その2
52 Week Photography Challenge
2月
Week 3 : Red
「赤」をイメージするアートな写真
赤をイメージであって、「赤いもの」では、なにか足らない気持ち。
真打の赤本(あかほん)、赤のイメージは完璧!
真打:しんうち、寄席で最後に出演する、技量が最上級の人。また、落語家・講談師などの最高の資格。しん。→前座 →二つ目(意味は下記辞書より引用)
真打というのは、落語家に聴かれる言葉ですが、おじいちゃんは説教者でしたが、「真打」でした。
私たち姉妹は両親が共働きで夜家にいないこともあったので、祖父母と4人で布団を川の字に敷いて寝ていました。
夜、皆布団に入ったら、おじいちゃんは、幼い私たち姉妹に、いろんなお話をしてくれました。その中の一つが「腹籠り(はらごもり)のお聖教」のお話です。
むかし、蓮如上人が福井の吉崎御坊にいらっしゃったとき、
吉崎御坊が火事になってしまった。
その時、弟子の一人の「本光坊了顕(ほんこうぼうりょうけん)」が、
燃えさかる火の中、
その腹を切り、『教行信証』を腹に入れ、焼け死んだ。
本光坊了顕がいのちを懸けて守った大事な大事なお経なんだよ。
だから、赤本は赤いんだよ、大事な本だから、下に(畳などに直接)置いてはいけないよ、とおじいちゃんはいった。
要約すると、
「腹籠り(はらごもり)のお聖教」の伝承があって、だから、『真宗聖典』は赤くて、だから、『赤本(真宗大谷派勤行集)』は赤い、と、私のおじいちゃんが、納得できるような、よく考えたら違うかもしれないけれど、まあいいかと、思う話をしてくれたものでした。
数年前に赤本への思いを書いたもの↓
変な奴、あるいはオタクがばれますな。
『真宗聖典』も赤いのがあります。私のは乱雑に携行したためか、赤い表紙はむしれてしまってずいぶん経つ。Sさんが「ひどい。」と言って笑ったものだった。