桜の頃は毎年祠堂経法話を5日間任されていた。
小学校の入学式や中学の入学式はどうしたの?と聞かれたが、祠堂経に参りに来られるおばあちゃんのたちことを優先してきた。いや、中学の入学式は午前中だったし、午後から愚痴を聞いてもらっていたんだった。
10年やった。今年最後にすることにした。勇退である。
そういうことをお伝えしまして、終えさせていただきます。
みなさん、長い間ありがとうございました。
へったくそに5日任せていただいて、聴いておられる方も大変だったに違いないけれど、皆さんに育てていただきました。これからも、若い人を、念仏の教えを伝えていかんなんという、バトンを受け取って、どうしたらいいやろと、切磋琢磨しとる、若い人を、どうか、皆さんがこの場所で育てて下さい。代打がいるときは飛んできます。
本当にありがとうございました。
お参りいただきありがとうございました。
西行は「願はくは花のもとにて春死なむ その如月(きさらぎ)の望月の頃」
と、詠ったと、id:buunanomeさんが書かれていました。二月、ということですが、旧暦なんでしょうね。桜が咲く満月の夜に死にたい、というところですか。
長年私は寒い冬に力尽きそうだー、と思っておりましたが、近年、桜が咲く少し前、「木の芽時(コノメドキ)」が危ないかもと友人たちと話しています。今年はすっごい忙しくてふさぎこんでいられなかったけれど、しっかり不調でした。
家の近くに桜のアーチがあったのだけど、昨年切ってしまってがっかり。
「桜切るバカ、梅切らぬバカ」
って言うのだけど。
母が毎年、おばあちゃんを連れて行っていた。
お散歩道の遅咲きの山桜、毎年この桜だけは待っててくれる
(2016/4/11撮影)
法話を終えた次の日、ヨロイトカゲのけとくんのコオロギを買いに行った。行きは鳥を撮って、帰り道は金沢農業試験場付近に道草
(2016/4/9 金沢農業試験場付近にて撮影)
これからは、桜がみれるんだなぁ。
そうか。
寂しいけれど、これでよかったと思う。