『歎異抄』に帰る

-新迷林遊林航海記

受験の朝

迷林と遊林は、

親子でなかったら一緒にいることないね、友達になれない、というか、親しくなれない。と、お互い言ってます。

気が合わないというか、好きなものが違うというか、なんか、

世界が違う、んだそうです。

ゆえに迷林は「宇宙人」と言われています。ピコピコ

願かけが好きな、遊林。そんなのちっともわからない、迷林。

 

3月7日8日は公立高校受験の日です。

6日、遊林が買ってきてほしいといったから、迷林はお肉屋さんに、トンカツを買いに行きました。

それまでも、キットカット(チョコレート)もやたらほしがって、キットカットっていうのは、「きっとかつ」みたいな音に似ているとかで。1月くらいから食べ続けましたよ(笑)

ところが、お肉屋さんはお休みで、行きつけのスーパーのトンカツは売り切れで(笑)。

とにかく6日は、メンチカツとかチキンカツとかしそ巻チキンカツとか、「カツ」の名の付くものを買いあさりました。で、豚ヒレ肉を4パック買いました。

 

7日、豚ヒレ肉4パックで、トンカツを作りました。

公立高校を受けたこともなく、中学の勉強をがんばったこともなく、

お守りも買ってあげることもなく、

 

とにかく、迷林は、トンカツを作ることしか思いつきませんでした。

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8日、迷林は4:00に起きました。なにもできないのに。

それで、浜文様の「ふくろうのハンカチ」を遊林にあげました。

「不苦労、なんだからね!」

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親鸞様、お願いします。」って、言わないよ。

 

帰宅した遊林に、

「お疲れ様―――、私がお母さんで、大丈夫?」と、聞きました。

「理想の、お母さん像って何?」と、聞きました。

そしたら、

「受験が終わったからお手紙を書くよ。」と言いました。

 

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(この子は、私を泣かす気だね。)

 

迷林は、遊林の手中におさまり、いつものように、やすい涙を流しました。

 

今夜は、録画したNHK「100de名著」のガンディー『獄中からの手紙』を観ています。先生は中島岳志氏です。

My life is my massage. (私の人生こそが私のメッセージです。)

という言葉が紹介されました。

 

ガンディー『獄中からの手紙』 2017年2月 (100分 de 名著)

ガンディー『獄中からの手紙』 2017年2月 (100分 de 名著)

 

よいものはカタツムリのように進むのです。 

 

入試が終わった遊林が、

「友達とラインしていい?」と聞きました。

 

「よし」

「やったー、ありがとう!」

「当然」

「もう学校で、ラインいじめとか絶対ないんだから!」

「うん」

 

10日は、中学の卒業式。

迷林は、南天が描かれた、加賀友禅の訪問着を着ます。

オークションで5000円くらいで買ったもの(やっすいやつです)。とても、きれいです。

訪問着って、着る機会があんまりないので、すごく楽しみです。

みんなの「難」が「転」ぜられるように。