The Tathagatas of the ten quarters compassionately regard each sentient being as their only child.
『浄土和讃』
ten quarters-【十方】
compassionately-(副)思いやりをもって、同情的に、哀れみ深く、情け深く、温情をもって【憐念】
regard-AをBとしてみなす【す(る)】
each sentient being-すべての感覚のある生き物【衆生】
(as) their-彼(彼女)らの、【十方の如来】
only child-一人っ子、唯一の子【一子】
「わかったぞ」と、遊林。すごいぞ遊林。
迷林は今『親鸞の世界』を斜め読みしている。西谷啓治が司会をして、鈴木大拙と曽我量深と金子大栄が対談している本。この始めに、鈴木大拙が「教行信証」を英訳した時のことが話されている。それですっかり、英訳が気になって、遊林に泣きついた迷林だった。
「sentient beingがわかった瞬間、すべてがわかった」と彼女は言った。数学も英語もさっぱりわからない迷林は、「Tathagatas(たたーがたー)」だけはわかった。それは唯一遊林の電子辞書には出てこない言葉だった。
- 作者: 鈴木大拙,金子大榮,西谷啓治,曽我量深,教学研究所
- 出版社/メーカー: 真宗大谷派宗務所出版部
- 発売日: 2011/11/28
- メディア: 文庫
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