『歎異抄』に帰る

-新迷林遊林航海記

高原の陸地に蓮を生ぜず、卑湿淤泥に蓮華を生ず。「入出二門偈頌文」

高原の陸地に蓮を生ぜず、卑湿淤泥に蓮華を生ず。親鸞「入出二門偈頌文」

おじいちゃんが大好きな言葉だった。「維摩経」からの引用の言葉。同じような言葉が教行信証の証巻にもあるが、耳に残っているのはこちら。節談説教の布教師が入出二門偈頌文も勉強していたことがうかがえる。おじいちゃんは大正生まれ、カセットテープレコーダーなんてない、口伝の説教。
憂い悩みが、欲や迷いが、教えを求め、聞き、花を咲かせる地となる。すがすがしい風が吹く高原には蓮華が咲かないように。

そんなわけで蓮には心魅かれて、通るたんびにガン見している。ヤマカガシを踏みそうになったことだってあるくらい。
お散歩道のスイレン(睡蓮)、6/6。小さい花咲いています。
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6/17。前日16日の晴れた朝に確かにパカーンと咲いていたのだけど、昼からたくさん雨が降ってテンションが下がったかな。つぼみしか見当たらない。夕方は咲かないとか、曇りの日は咲かないとか聞いたことがある。
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6/28、曇りの日の夕方だったけれど、ダメもとで行ってきた。
花が大きくなっていた、ほころんでいるよね?晴れた朝にはもっと美しく花開くのかな。
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追記:6/29、よく晴れた3時半、やはり晴れてても咲かないのね。
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水に浮かぶスイレンは、蓮華とは違う。卑湿淤泥に咲く蓮華は、下にレンコンがひっついている。素晴らしい。
蓮華の咲くのは7月に入ってからのようで楽しみです。いつものお散歩道にはないので、出張お散歩します。
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草履:軽装草履 蓮/やまと/4950円