『歎異抄』に帰る

-新迷林遊林航海記

式二段

式二段
悪時悪世界の今、常没流転の族、もし聖人の勧化を受けたてまつらずは、争か無上の大利を悟らん。既に一声称念の利剣を揮いて、忽ちに無明果業の苦因を截り、忝く三仏菩提の願船に乗じて、将に涅槃常楽の彼岸に到りなんとす。弥陀難思の本誓、釈迦慇懃の附属、仰がずんば有るべからず。諸仏誠実の証明、祖師矜哀の引入、憑まずんば有るべからず。これに因りて各本願を持ち、名号を唱えて、いよいよ二尊の悲懐に協い、仏恩を戴き、師徳を荷いて、特に一心の懇念を呈わすべし。頌に曰わく、

伽陀 世尊説法

あーくじあくせかいのいまじょうもっ じょうるてんのやからーもし しょうにんのかんけをうけたつらずんばいかーでか むじょうのだいりをさとーらん すでにいっしょうしょうねんの りけんをふるいて たちまーちに むみょうかごうのくいんのーきり かたじけのぉ さんぶぼだいの がんせんにじょうじてーまさに ねはんじょうらくの ひがんにぃーいたーりなんとす

じゅにいわく