『歎異抄』に帰る

-新迷林遊林航海記

生きもの調査へ行ってきました。

申し訳ないけど、納棺のお勤めを一時間早めてもらって、村の行事の「生きもの調査」へ行ってきました。子ども4人お母さん3人、老人会や役人(?)さんが20人ほど。

10年前くらいから始まった調査のようですが、都合があわなくて今回初めて参加しました。田んぼの横の湧水がながれる水路には小さな生き物がたくさんいます。その中でも我が村は、石川動物園の専門家が「こんなに生息するところは他にない!」とうなるほど、希少な生きもの「ホトケドジョウ」がたくさんいます。今日も一時間弱の活動で40匹近くつかまえることができました。専用のたもを子どもたちに譲った私も金魚をすくうような小さなたもで、ピンポイントの草の根っこを狙い、もそもそしたら、ばっちり一匹はいってくれました。「ホトケドジョウ」にねがいが届いたのだと思います。

田んぼをする人が急激にいなくなっていることを背景に、村の田んぼは農地整備をし、大型にすることになりました。いままで小さな生き物たちが棲んでいた水路は、大型のU字溝が埋められ、水の管理がしやすく変えられます。

そのため、生き物を上流に放つのが今回の調査の目的でした。5月に産卵期を迎えるドジョウはこの時期お腹が大きいものもたくさんいました。なんとか、上流でいのちを繋いでいってほしいものです。

生きものたち、ごめんなさい。隣村が農地整備をして、大型な田んぼに大型の機械を入れて効率よくやっていた頃から話があったけれど、我が村の田んぼの持ち主たちは首を縦に振らなかった。土地という財産は先祖伝来のなのだから、そう簡単に変えれないのであろうと思っていたけど、それだけじゃなかったんだなと、改めて先達に感謝した。便利なことは悲しいことでもある。

ぼとぼと文句を言っていた「生きもの調査」でしたが、お天気もよくて、とても楽しかった。帰りに飲み物とポテチとクッキーをもらいました。