『歎異抄』に帰る

-新迷林遊林航海記

出会わねばならない ただひとりの人がいる それは私自身  広瀬杲

真宗教団連合のカレンダー愛用しています。 

ww.shin.gr.jp

4月の言葉

出会わねばならない ただひとりの人がいる それは私自身

廣瀬 杲
広瀬杲先生は元大谷大学学長。安居で観経講義を受けたのは14年前だったと思う。お経の講義といってもただ知識を得るような講義に涙はこぼれない。
 
仏、阿難に告げたまわく、「汝好くこの語を持て。この語を持てというは、すなわちこれ無量寿仏の名を持てとなり。」仏この語を説きたまう時に、尊者目犍連・阿難および韋提希等、仏の所説を聞きて、みな大きに歓喜す。
 その時に世尊、足虚空を歩みて、耆闍崛山に還りたまいぬ。その時に阿難、広く大衆のために上のごときの事を説く。無量の諸天および龍・夜叉、仏の所説を聞きて、みな大きに歓喜して、仏を礼して退く。
                            観無量寿経
私も仏を見送るような思いで、この経の最後をいただいたのだった。観無量寿経釈尊と、イダイケという王妃と息子のアジャセに起ったお話だということではなくて、私に出会う教えであることを学んだ。そのことが貫かれた講義だった。