『歎異抄』に帰る

-新迷林遊林航海記

桜を待つ

柳田國男の『信濃桜の話』を読んだ。

 (本分引用)私の一つの仮定は、神霊が樹に依ること、大空を行くものが地上に降り来らんとするには、特に枝の垂れたる樹を択むであらうと想像するのが、もとは普通であつたかといふことである。即ち幽霊を垂柳の蔭に思ひ合せるのと、同じ心持が桜や栗の木の場合にも働いて居たのではないか。

 

近くに大きなしだれ桜がある。花の頃は夜空から降るように咲く。

神様が降りてくるのかな。

今年は見に行こう。祖母が亡くなってから三度目の春になる。

 

青空文庫『信濃桜の話』

http://www.aozora.gr.jp/cards/001566/files/54904_49740.html