『歎異抄』に帰る

-新迷林遊林航海記

占い師に無力感

ある寺の責任役員さんがお墓の掃除をしていたので挨拶をした。すると、ためらうこともなく、「家にお地蔵さんがあるのだけれど、占い師に見てもらったら墓に持っていくのがよいといわれたので動かすのに準備している」と話した。

「う、占い師?・・・」毎年報恩講でお話をさせていただいているお寺の責任役員さんなので、無力感を感じる。私の話し方が悪いのだろうけれど、

教えは求める者にしか聞こえない、届かない、のだろうか。

あのじーさん、占い師に何が聞きたかったのだろう。

そもそも、教えをいただかなければならない身であることがわからない。それは私も。案外そういうことを失念というのかもしれない。