『歎異抄』に帰る

-新迷林遊林航海記

雨の日、法事がありました

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昨日のうろこ雲が教えてくれたとおり、今日は雨でした。

 

今日は三回忌がありました。

おじいちゃんがお浄土へ帰ってから丸二年。もっとずっと前に別れた気がしていたけれど、二年しか経っていないのか。故人を想うと別れた時が昨日のことのように辛いのが三回忌だと思う。この二年間は一日千秋のように泣きながら過ごす方もいらっしゃるが、いろいろありすぎてあっという間であることも多い。

今日の襦袢の半衿は夏用、今年最後だと思う。衣を着ながら、子どもが大好きで、月参りに遊林を連れていかないと「今日はじょうちゃん来れんかったんか。」とがっかりした姿を、病院へお見舞いに行った時のことを、想っていた。

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法事のお斎(とき)は、お家で仕出しをとった。雨でも移動なし。お斎はお家でやることが少なくなってきている。

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おじいちゃんご自慢の阿弥陀さんの前で法事

いろいろあるでしょうが、私もこの阿弥陀さん大好きです。本山で習うお荘厳(お内仏のお飾り)の金香炉はUFOみたいな形ですが、金沢仏壇では、狛犬が載っているこの金香炉が主流です。なぜかわかりません。

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↓これ用意していただきました。うまかったぁ。能登のお酒です。

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来月の月参りまでにこの仏像について調べたいと思っております。阿弥陀さんではありません。うー、わかるかなぁ、文殊菩薩だと思ったのだけど違うみたい。

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そうそう、おじいちゃんのひ孫が、法事で参った私を見て、「僕今日お寺へ行けるの?」とうれしがったらしい。おじいちゃんの祠堂をあげてもらった時、寺の離れでお斎(仕出し)を出した。大人たちが食事をしている間、私と彼はうちの池で小さなイモリをつかまえるのに奮闘した。もちろん捕獲した、私が(そういえばあの時今日と同じ衣を着てた)。彼は今ヘビをつかまえてみたいと思っているのだが、ごめんよ無理だ、それには付き合えないよ。お寺の池に毎日のようにいることは伝えた。晴れた日じゃないといないと伝えるの忘れた。(今日はお寺へ行かないけれど)彼とは虫談義で盛り上がりました。

飲む人が少なくて、逆に、お父さんと二人でたくさん飲んで長居してしまいました。すみません。

 

帰宅してひと休みしてからお散歩へ

しとしと

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どぶその水じゃーじゃー、川につながる。

ここでおじいちゃんの本家の姉さんがよくオシメを洗ってた。30年以上前だけど。(なぜか思い出せないけどよく遊びに行った。)本家はもう誰もいなくてお家もない。

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数年前、「佐々成政」の研究をしているという方が寺を訪ねて、このあたりの地形は佐々成政の時代と変わっていないと深く感動していた。山を切り開いて道をつけたり人が住んだりということがないのだと思う。

それが本当なら、この風景は400年以上変わっていない。

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