『歎異抄』に帰る

-新迷林遊林航海記

2022-10-16から1日間の記事一覧

称名憶念あれども、無明なお存して所願を満てざるはいかん

常勤補導試験を最後に落ちたのは30歳のときだった。 その年の3月に結婚した。8月に修練スタッフになった。一度だけの。大谷大学の安居を受講した。これも一度きり。班別座談の担当が木越康先生だった。 しばらくして妊娠に気づいた。 翌年3月4日に父が亡くな…

『証巻』二―三、一味同證②

併しわれらはこの論文において、特に「彼の国土の清浄安楽なるを聞き」といい、さらに「これはこれ国土の名字仏事を為す、いづくんぞ思議すべけんや」という言葉に心ひかるるものである。「浄土」という声がわれわれを救うのである。浄土の声(な)がその清浄…